自分の脳は自分で守るために脳ドックを

脳ドックでしか行えない特殊検査のオプションもございます。
(脳ドックは無症状の方のための検査です。症状がある方は通常外来を受診して下さい。)

脳ドックとは

いまは特に症状は無いけれど、「周囲の方が脳の病気になられた。」「だんだん脳の病気が心配になってきた。」といったご心配を抱えておられませんか? 実は寝たきりとなる原因の1位は脳卒中、2位は認知症なのです(厚生労働省 国民生活基礎調査)。

気付かないうちにできてしまっている脳梗塞や脳出血、脳腫瘍などを検索するとともに、脳萎縮の程度と認知症との関連性や、頭頚部血管の異常(脳梗塞の原因となる動脈狭窄やくも膜下出血の原因となる脳動脈瘤、その他の血管奇形など)を調べる事で、早期発見・早期治療を行ったり、今後の危険性を測り予防策を講じたりすることができます。
このほか、治療可能な認知症(Treatable dementia)と呼ばれ、適切な治療により認知能低下が改善しうる疾患の検索も行います。

また特殊検査では、血液検査により簡便に、脳梗塞・心筋梗塞を発症する危険性の判定や、軽度認知症(MCI)の有無を判定する事が出来ます。軽度認知症(MCI)は早期認知症とも言われ、65歳以上の4人に1人は認知症または軽度認知症であるとの厚労省発表もあり、最近特に注目されています。
これらの特殊血液検査は通常の保険診療では行えないため、脳ドックの際にしか行えません。

検査プラン・料金

基本検査プランの「プレミアムコース」にオプションの「頚動脈エコー」をお付けいただくと
日本脳ドック学会推奨コースとなります。

「日本脳ドック学会推奨コース」では、頚動脈に動脈硬化がある方は、心臓なども含め全身の動脈にも動脈硬化が潜んでいる可能性があるため、頚動脈エコー検査は大切な指標となります。また、血液検査、尿検査、心電図を行う事で総合的に脳卒中の危険性を知る事が出来ます。(詳細は下記の各検査説明をご参照下さい。)

基本検査プラン

  ベーシックコース スタンダードコース プレミアムコース
コース説明 血液検査などを受けておられMRI/MRAのみご希望の方にお勧めです。 血液検査と心電図を加えた検査で、脳ドックの標準的なコースです。 認知症検査と尿検査を追加しています。
診察・ご説明
(脳神経外科学会認定専門医)
頭部MRI
頭頚部血管MRA
MRI/MRA
画像ディスク
血液検査 -
尿検査 - -
動脈硬化検査
(血管年齢)
- -
心電図 -
認知能検査 - -
脳萎縮度検査
VSRAD
- -
料金 27,000円 32,000円 37,000円

オプション結果はいずれも後日説明となります。

検査   料金
頚動脈エコー
(超音波検査)
エコー(超音波検査)により頚動脈の狭窄・流速を計測し、狭窄がある場合には脳梗塞の原因となる塞栓源の危険性があるかどうかを判別します。
近年、特にこの性状判別が重要と言われています。
5,000円
以下はいずれも脳ドック時のみ可能な特殊検査です。
Lox-index 血液検査で、脳梗塞や心筋梗塞の危険性を予測します。
動脈硬化を初期段階から捉えることがで、Lox-indexが高いと将来の脳梗塞発症率は約3倍、心筋梗塞発症率は約2倍となります。
12,000円
MCIスクリーニング 血液検査で、早期認知症の有無を判別します。 20,000円

検査の流れ

STEP1 脳ドック予約

お電話またはインターネットにて脳ドック検査をご予約ください。
詳しくは、脳ドック予約ページにてご確認ください。

STEP2 検査当日

検査予約時間の30分前に、受付へお越し下さい。
血液検査を受けられる方は検査3時間前から絶食でお越し下さい。
金属の入った下着や、ヒートテックなどは着用されないようお気をつけ下さい。

STEP3 受付

受付を行い、待ち合いにて問診票の記入を行って頂きます。

STEP4 血圧測定

ご自身で血圧測定器による測定をしていただきます。

STEP5 各検査

各検査の所要時間の目安

  • MRI&MRA…30分
  • 心電図…10分
  • 血液検査…5分
  • 動脈硬化検査…5分
  • 認知症質問検査…10分
  • 頚部血管エコー(超音波検査)…30分

STEP6 診察・ご説明

脳神経外科学会認定専門医による診察の後、検査結果をご説明します。
オプションとなっております、頚動脈エコーや特殊検査を受けられた方は、後日説明となりますので、会計時に説明日時をご予約ください。

STEP7会計

受付にて会計をお済ませ下さい。

検査説明

MRI/MRA

  • X線を用いない、磁気による検査です。造影剤を用いなくても血管を描出できます。
    MRI = Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像診断装置
    MRA = Magnetic Resonance Angiography:磁気共鳴血管画像
  • MRIは磁力の数値が高いほど、高精細・高速な撮影ができると言われており、当院では、現在日本国内で患者さんに用いられている機器のうち最も数値の高い3.0テスラのMRIを導入しております
  • 体内に金属物(心臓ペースメーカー、人工内耳、非チタン製脳動脈瘤クリップなど)の入っている方は磁気による影響があるため検査できません。ただし、人工股関節など頭部MRIは可能な物もございますので、ご不明な方はお電話でお問い合わせください。
  • 金属の入った下着や、ヒートテックなどは着用されないようお気をつけ下さい。
  • キャッシュカード等各種カード、携帯電話、時計などの電子機器、金属物、金属物を含む義肢や補聴器、導電性を有する貼付剤(「ニコチネルTTS」「ニトロダームTTS」等)は検査室内に持ち込めませんので、検査室外にて預からせていただきます。

頚動脈エコー(頚部超音波検査)

  • X線を用いない、超音波による検査です。頚動脈の径や流速を計測し、動脈硬化や狭窄の有無・程度、そして狭窄がある場合には脳梗塞の原因となる塞栓源の危険性を有するかどうかといった性状判別も行います。近年この性状判別が、脳梗塞の原因として特に重要と言われており、MRI/MRAのみでは判別できない面を補う事が可能な、大切な検査です。

血液検査

  • 肝機能、腎機能、脂質(中性脂肪や悪玉/善玉コレステロール)、血糖、貧血などを調べます。自覚症状が出る前に様々な疾患が見つかる事もあります。定期的なチェックが望ましいです。

尿検査

  • 糖尿病や、腎機能低下の有無などを判別できます。

心電図

  • 不整脈や心筋梗塞などを調べます。不整脈の種類によっては、脳梗塞の原因となりやすいものもあり、加齢によっても増加してきます。定期的なチェックが望ましいです。

動脈硬化度検査

  • 心電図と四肢血圧を同時に測定し、動脈硬化の進行具合から血管年齢を算出します。臥位で行う5分程度の検査です。

脳ドック予約

  • 完全予約制ですので、お電話またはインターネット(下のボタンから)でご予約ください。
  • 予約申込みされた時間は検査開始の時間となります。
    検査開始の30分前にはご来院いただくことになりますので予めご了承ください
  • お電話の場合はその時点での空き枠をご案内致します。

お電話でご予約の方:082-243-6223(予約申込時間 9時 ~ 17時半)